クロレラについて

クロレラとは

シアノバクテリア地球が誕生したのが46億年前。光合成により酸素を作り出すシアノバクテリアが誕生したのが20数億年前といわれています。大気中の酸素濃度が増加し、この酸素をうまく利用して旺盛に増殖する真核生物が誕生しました。その後、地球環境が大きく変わり6~8億年前には地球全凍結が起き、太陽光が届かずほとんどの生物は死に絶えてしまったと考えられています。しかし、そのような環境を乗り越え、今から5億4000万年前にクロレラとクラミドモナスは分岐したことが遺伝子解析で分かりました。以来クロレラは、悠久の時の中で様々な天変地異や過酷な条件の下で生き抜き、現在にその姿を伝えているわけです。では、なぜ地球の長い歴史の中でクロレラは、あらゆる天変地異に耐え、その姿を変えることなく現在へと生息し続けてきたのでしょうか。その理由として第一に、クロレラが1000分の3~8ミリという非常に微細な植物であって、なおかつ外部の環境変化から内部の組織を守ってくれる強靭な殻(細胞壁)に覆われていたことが挙げられます。 第二に考えられるのが、その旺盛な繁殖能力です。一つの細胞が20~24時間ごとに四分裂して増殖します。私たちが今見るクロレラは20数億年前から分身し続けている生命体なのです。

地球環境に貢献するクロレラ

地球環境地球温暖化の主な要因である二酸化炭素(CO2)の濃度を低下させることは、21世紀の重要な課題のひとつです。現在、これに関連した数多くの基礎研究が進められています。革新的な環境技術のひとつとして注目を集めているのが、地球環境産業技術研究機構(RITE)による「生物的固定化プロジェクト」です。このプロジェクトは、淡水や海水に生息している細菌や微細藻類が、光合成によって二酸化炭素を体内に取り込む働きを最大限に活用。細菌や藻類の光合成の働きを利用して、CO2を削減しようとする壮大なプロジェクトです。このプロジェクトで主要な位置を占めているのがクロレラで、すでに高効率で二酸化炭素を固定化できるクロレラを見いだしています。このクロレラは通常の植物の10倍以上という光合成効率で二酸化炭素を固定化できるため、森林の10倍の効率で二酸化炭素を削減することも決して夢ではありません。このようにクロレラは人類の健康維持に役立つばかりでなく、地球の温暖化を防ぎ、地球の健康を回復させる生命体として期待されているのです。

C.G.F.とは

C.G.F.ある時期の植物、そして植物のある特定部分に、生物体としての植物の分化・増殖(生理現象)を促す活性物質が含まれていることは、古くから知られています。植物の一種であるクロレラの細胞にも「C.G.F.(Chlorella Growth Factor:クロレラ・グロス・ファクター)」と呼ばれる独自の動物体成長促進因子が含まれています。人間をはじめとする動物や植物の細胞が2分裂しながら増加していくのに対してクロレラは、20~24時間で4分裂する驚異的な生命力を持ちますが、それもこのC.G.F.が深く関係しているといわれています。残念ながら現在までこのC.G.F.がいかなる構造を持っているのか、どの成分が作用しているのかは完全には解明されていませんが、次のような成分であることは解かっています。構造的にはサルファー(硫黄)を含む核酸やアミノ酸などから成る複合体で、その核酸の糖部分はグルコースを主体として、マンノース、ラムノース、アラビノース、ガラクトース、キシロースなどから形成され、またペプチドのアミノ酸組成はグルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、セリン、グリシン、プロリンなどとなっています。

クロレラの種類によって異なるC.G.F.含有量

屋外培養クロレラには多くの種類がありますが、その種類と培養方法によっては、C.G.F.の含有量がまったく異なることがあります。クロレラの種類でみると、含有量の多いものにピレノイドサ種があり、培養方法でみると太陽エネルギーを十分に受けることができる屋外培養のものは、タンクで培養されるものに比べてC.G.F.の含有量が多いといわれています。確かに、タンク培養なら、培 養液の温度、養分の制御を行いやすく、汚染も防ぐことができるという利点があり、培養液中のクロレラ濃度を容易に高めることができます。しかし、暗所タンクで培養するために光合成を行わせることができず、収穫されたクロレラは屋外培養のものと比べ、成分的に違いが生じます。これは、一般野菜の露地栽培物と温室栽培物では味や栄養の点で違いが出てくるのと同様です。

アミノ酸とは

栄養素最近、何かと話題のアミノ酸。体を健康に保つさまざまな機能性が脚光を浴びています。近年になって、ようやくその機能性の解明が進み、21世紀の栄養素とまで言われるアミノ酸とは、どのような栄養素なのでしょう。人間の身体の約8割は水とタンパク質でできています。このタンパク質を構成するのが20種類のアミノ酸です。アミノ酸の組み合わせにより私たちの脳や臓器、筋肉そして神経伝達物質などがつくられています。私たちの身体に必要なアミノ酸20種類のうち9種類は、体内で合成することができず、食事で摂取する必要があるので「必須アミノ酸」と呼ばれています。アミノ酸は、肉や魚、卵などのタンパク質に含まれますが、それらを構成しているアミノ酸の種類や量はそれぞれに異なります。そのため、タンパク質の中でも必須アミノ酸を十分に摂っているかが大きなポイントになるのです。『最近なんだか“やる気がしない”』とか『疲れやすくなった』『風邪を引きやすくなった』など感じたらアミノ酸不足かもしれません。ここで最も大切なことは、9種類の必須アミノ酸をすべてバランスよく摂ること。アミノ酸などの栄養素はいちばん低い数値に合わせて働くため、何かひとつでも欠けたら作用は半減してしまいます。バランスの取れた食事をしていれば不足することはないはずのアミノ酸ですが、生活の多様化の中で偏った食事を摂りがちな現代人にとっては補給したい栄養成分です。

アミノ酸組成に優れたクロレラ

必須アミノ酸クロレラには、タンパク質が約60%も含まれ、植物タンパク質には珍しく必須アミノ酸はもちろん、非必須アミノ酸、そして各種ビタミン、ミネラルをたっぷり含んでいます。アミノ酸組成にもすぐれているため、9種類の必須アミノ酸をバランスよくとることができます。さらに、非必須アミノ酸もたっぷり含まれているので、加齢とともに体内での合成が減少していくアミノ酸もしっかりと補うことができます。


消化率を向上した細胞壁破砕技術

現在では、サン・クロレラが独自に開発した細胞壁破砕技術によって、消化率を以前より高めることができるようになりました。サン・クロレラが開発したクロレラ細胞壁破砕技術は、化学薬品・酵素・熱などを用いない物理的方法による自然の法則に従った理想的な方法です。その技術は、欧米で粉ミルクの製造過程で使われていたダイノーミルを応用するもので、クロレラをダイノーミルで高速回転させると、ミルの内部に気圧の高低差が生じます。この圧力差によってクロレラの細胞が破裂して、強固に細胞を包んでいる細胞壁の約90%以上を砕くことができるのです。 加熱で細胞壁にクラックを入れる方法(ブランチング処理)などの従来の可消化処理方法によるクロレラと、細胞壁破砕クロレラと消化率を比較すると、細胞壁破砕処理されたクロレラの消化率は、下の図のように大幅に向上しています。

クロレラ細胞壁細胞壁破砕

サプリメントとの違い

相違点

一般的に健康食品には、クロレラを始めとする自然界に存在する生物を原料とし総合的な健康作用を期待するもの(ローヤルゼリーやアガリクスなど)とサプリメント(補給・補充を意味する)と呼ばれる特定の栄養素を化学的に抽出・精製して不足しがちな栄養素を補給するもの(ビタミン剤やカルシウムなど)が、ほぼ同一に扱われています。しかし、前者は天然の栄養素をできるだけそのまま利用し、総合的な作用を期待するものに対して、後者は人工的に単一の有用成分のみを取り出し、補うという意味では医薬品に近いものといえます。こんな事例が有ります。緑黄色野菜が持つ健康に良い作用は数多く知られています。そこから有用性が広く知られているβ-カロテンだけを抽出し、喫煙者を対象にした肺ガン予防効果の研究(無作為比較対照試験)がアメリカやフィンランドなどで大規模に行われました。しかし意外にもβ-カロテンを投与した群の方が総死亡数も肺ガン罹患率も高くなったというのです。ここで得た教訓は、β-カロテンやビタミンCなどの単一の成分だけが直接作用しているのではなく、緑黄色野菜が持つ複数の栄養素やさまざまな成分(非栄要素)が複合的に作用しており、偏った栄養は全体のバランスを崩し、かえって人が持つ健康を保つ力を弱めてしまうということです。

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